医療の価値に基づく経営戦略

わが国の医療資源は先進諸国の中で少ないわけではありません。医師数(対人口・対居住可能面積・アクセス時間)は先進諸国の平均に近く、医療機関数やベッド数はかなり多めです。人口の高齢化に伴い国は病床機能報告制度や診療報酬制度改正によって医療システムの再構築に乗り出しています。生き残りを考えるために医療の経営戦略を再考しましょう。経営戦略にはいくつかの考え方がありますが、ここでは大量生産型、品質向上型、付加価値型の3種に分けて考えてみましょう。

大量生産型

多くの患者さんを効率よく診療することを第一と考えます。もちろん診療の質の向上を目指しますが、システムに投資して改善するよりも個人の努力に期待します。

大学病院を含めて、これまで多くの医療機関がとってきた戦略です。個人の努力が十分であれば質向上のためのシステム投資など必要ありませんので、従業員がとても優秀で少人数の場合最適です。業務の無駄を省くことを優先しましょう。

ただしこの戦略は好きではないので、他の方にご相談ください。

品質向上型

レセプトの解析やクリパスの解析など医療の質を可視化し、医療の質の向上を目指します。そのための人員と電子カルテや解析システムが必要になります。

従業員数が一人でも行うべきだと思いますが、多くなると質管理は必須となります。医療の質を管理する専任者(院長や事務長以外の管理責任者とデータ解析者)が必要です。また質管理を継続的に推進する努力が必要です。

 

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付加価値型

ブランドイメージを重視する戦略です。医療機器や、従業員の資質向上にも投資します。また品質向上型の努力も怠りません。これらに加えて個人の医療に直接関与しない部分への投資も重視します。

設備型、サービスマナー型、研究型などがあります。

設備型、サービスマナー型は他に譲り、ここではアカデミアの匂いで付加価値を高める研究型をターゲットとします。

 

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